- UNIVERSAL OLEORESINS社 2025年11月
- 2025年11月、コロナパンデミック後、久しぶりに南インド・ケララ州にある UNIVERSAL OLEORESINS社 を訪問しました。 同社は香辛料抽出物業界でインド国内トップ3に入る大手企業であり、
各種スパイスの OIL・OLEORESIN・色素・香辛料パウダー を中心に製造を行っています。 UNIVERSAL OLEORESINS社の最大の強みは、お客様のニーズに合わせて主成分を調整する
「カスタマイズ対応」 にあります。
また、オフィスがスパイス市場の中心に位置しているため、 最新のマーケット情報をいち早く入手できるだけでなく、 新鮮な原料を市場から直接工場へ運び、スピーディーに製造できる環境が整っています。
これにより、高品質かつコストパフォーマンスに優れた製品が実現しています。
弊社とUNIVERSAL OLEORESINS社は、日本市場における独占代理店契約を締結しており、本年で12年目を迎えます。 同社は日本の商習慣や品質基準を深く理解し、小ロットからの細やかな数量対応にも柔軟に応えてくれる、信頼できるビジネスパートナーです。
今後も両社の信頼関係を大切にし、お互いの文化や価値観を尊重しながら、より良い製品を皆様にお届けできるよう協力を続けてまいります。
- 南インド(Kochi)までの道のり
- 今回はニューデリーでの仕事を終えたあと、南インド・ケララ州の コーチン へ向かいました。 国内線のフライトでしたが、何が起こるかわからないインド…ということで、国内線ですが念のため
3時間前 に空港に到着。 ところが、デリー空港では チケットがないと空港に入れないというルールがあり空港内に入れない状況に。約1時間ほど空港の周辺で右往左往し、ようやく搭乗券を発行してもらい、空港内に入りました。その後、荷物を預けるために航空会社のカウンターへ向かいましたが、ここでも長蛇の列。
手続きと保安検査を終えるまでさらに1時間。 ようやく搭乗エリアにたどり着いた頃にはヘトヘトでした。 3時間半のフライトは、軽食も摂らずに爆睡。
気づけば懐かしい街並みが広がるコーチン空港に到着していました。
- オフィス
- 久しぶりの懐かしいオフィスへ到着しました。
オフィス内は清潔で整然としており、スタッフの皆さんが笑顔で迎えてくれました。

2Fの研究室では、品質管理チームが製品ごとに主要成分をチェックし、試験管の中でオイル配分の微調整を行っていました。

- ソーラーパネル竣工式に参加
- 今回の訪問では、工場のソーラーパネル設置の竣工式 にも立ち会うことができました。 当日はスタッフ全員が出席し、インドの伝統的な儀式が厳かに執り行われました。
そして、光栄なことにテープカットを担当させていただき、 弊社貿易スタッフもソーラーパネルのスイッチを入れる役を務めさせていただきました。 このソーラーパネルは、工場全体の電力をまかなう規模
で設置されており、余剰電力は政府に供給されるとのこと。 UNIVERSAL OLEORESINS社の、環境への真摯な取り組みと持続可能な生産体制への意識の高さを感じる貴重な瞬間でした。
- 製造工場
- オフィスから車で1時間ぐらい離れた場所の工業地区の中にUNIVERSAL OLEORESINS社の工場があります。
早速、入り口で靴カバーを付け、帽子を被って中へ入りました。
まずは原料(SPICE)を砕く作業から入ります。BLACKPEPPERを粉砕している作業に立ち会えました。

BLACK PEPPER EXTRACTION PLANTの機械です。1窯に6,000kgのブラックペッパーが入ります。 その他、スパイスごとに専用機器もあります。

パウダーの機器も新増設されていました。原材料を乾燥させ粉砕して作ります。お客様のニーズに合わせて、デキストリンなどで調合することも可能です。

メンテナスは機器ごとに定期的に行っており、4月、5月には製造を止めて全体のメンテナスを行います。
- スパイス農園の訪問
- 今回は、UNIVERSAL OLEORESINS社の案内で、スパイス農園 にも訪問させていただきました。 ブラックペッパーやカルダモン、クローブなど、私たちの製品に欠かせないスパイスがどのように育つのか、
実際にその成長の様子を見ることができ、とても貴重な体験となりました。 農園では、熟した実の香りを確かめたり、効能や効果などの説明を受けたりしながら、
収穫までの流れを一部見学させていただきました。 自然の恵みと生産者の努力が合わさって、私たちの手元に届くスパイスが生まれていることを改めて実感しました。
【CARDAMON】
カルダモンの木をはじめて見ることができました。竹のような細い木で湿度の高いところを好むので周辺には水がある場所に植えられています。数年前にカルダモンが洪水で流れて不足により高騰したことがありました。そして、実ができている場所を見て、「なるほど。ここに実があると洪水で流されやすい」と納得しました。
1枚目の写真を見て、どこにカルダモンの実があるか分かりますか?

正解はここです!ツルのような長い根っ子に白い花が咲いて実ができます。

緑色の実がカルダモンです。

【BLACKPEPPER】
ブラックペッパーは果実がまだ未熟で緑色のうちに収穫します。
収穫後に果実を湯通しし、天日や乾燥機で乾燥させると、果皮がしわになって黒く変色し、私たちが見慣れている黒い粒のブラックペッパーになります。

【NONI】
がん予防や糖尿病改善でも知られるノニ。パッションフルーツの仲間だと安心して熟している実を嗅いでみたら、その場にいた全員が「ウッ!」という声が出るほどの強い発酵臭がしました。
農園のど真ん中に迫力ある木がありました。
近づいてみると・・・
無花果の木でした。
この無花果は食用ではないそうです。

その他、クローブやレモングラスなど見学させていただきました。
- お食事はいつもの・・・
- はい、ご察しの通りカレーです!
バナナリーフの上に様々な具材が並べられ、右手でお米と混ぜながら食べます。
辛い・甘い・酸っぱいがお口の中で大暴れでした。
懐かしさを感じながらいただきました。
- UNIVERSAL OLEORESINS社との交流
- 6年ぶりに南インド・ケララ州コーチンにある「UNIVERSAL OLEORESINS社」を訪問しました。
街を歩くと、海の香りとスパイスの香りが混ざり合い、とても懐かしい気持ちになりました。
今回は本社オフィス、製造工場、新設工場を見学させていただいたほか、早朝6時に出発してスパイス農園まで案内していただきました。また、ご自宅にも招いていただき、ゆっくりと夕食をいただくなど、温かいおもてなしを受けました。まるで実家に帰ったかのような居心地の良さで、帰国前にはシャワーまでお借りし、そのまま深夜便で日本へ戻りました。
久しぶりに親友でもあるUNIVERSAL OLEORESINS社の社長、Mr. Nisheshに再会できたことも大きな喜びでした。
今回の訪問を通じて、改めて同社との信頼関係の深さを実感するとともに、品質へのこだわりや製造現場への理解をさらに深めることができました。
次回は、お客様にも実際の製造現場をご覧いただけるよう、工場見学をご案内するために再訪したいと考えています。
以上、南インド・ケララ州にあるUNIVERSAL OLEORESINS社の訪問記でした。
レポート:巖 紫穂